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柳田国男の思想史的研究

商品説明

[著者] 川田稔
[発行所] 未來社
[発行年] 1986年　2刷
[言語] 日本語　[フォーマット] A5｜ハードカバー　[ボリューム] 353ページ
[構成] 1冊　[付属] 函
[コンディション] BODY：VERY GOOD ★★★★☆☆☆　JACKET：VERY GOOD ★★★★☆☆☆
[商品メモ] 函背を中心にヤケ・スレあり
[備考] 版元品切

商品解説

[コメント] 農政論、地域改革構想を軸に、民間信仰論、政治論、民俗学方法論、共同性論などさまざまな角度からアプローチを試み、当時の社会経済的・政治的状況と関連させつつ、柳田の構想を浮かび上がらせることを意図した論考をまとめたもの。

[目次・構成・収録内容]
はしがき
第一編　初期柳田
第一章　初期柳田における農政論の構造
　一　はじめに
　二　農政論の構造
　　1　国民経済論
　　2　自立的小農経営の形成
　　3　産業組合論
　　4　自作小農維持論
　三　柳田農政論のヴィジョン
第二章　初期柳田における地域論の特質
　一　はじめに
　二　農民経営の自立の問題
　三　地域論
　四　結びにかえて
第三章　初期柳田の民間信仰論
　一　はじめに
　二　ナショナリズム論としての民間信仰＝固有信仰論
　三　国民的倫理形成の問題
　四　結びにかえて

第二編　大正末―昭和初期の柳田国男
第四章　柳田国男の地域改革構想
　一　はじめに
　二　危機認識と「地方文化」論
　三　大正末―昭和初期の社会把握と地域改革構想
　　1　農村の「不自然なる純農化」
　　2　商工業の都市集中と地方的「経済自治」の解体
　　3　地域改革構想の基本的方向
　四　結びにかえて
第五章　柳田国男における政治論の特質
　一　はじめに
　二　対外問題
　三　国内政治
　　1　普選論
　　2　内閣論
　　3　元老制批判、貴族院改革論、枢密院批判
　　4　軍政改革論
　　5　軍事教練批判
　　6　無産政党論
　　7　天皇＝皇室論
　四　大正末―昭和初期における柳田政治論の基本的観点
第六章　柳田民俗学の方法的一側面
　一　はじめに
　二　柳田国男における方法の展開
　三　柳田民俗とマリノフキー文化人類学一その手法
　四　結びにかえて
第七章　柳田国男における共同性の問題
　一　はじめに
　二　共同性の問題
　三　内面的倫理批判の問題
　四　おわりに

[プロフィール]
柳田國男（やなぎたくにお 1875-1962）　兵庫県福崎町に生まれ、幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学法科大学卒業後、農商務省農務局農政課に勤務し、貴族院書記官長を辞任後、朝日新聞社に入社。その間全国の農山村を歩き、1913年3月に雑誌『郷土研究』を発行し、近代化とともに失われつつあった各地の伝統的な生活や習俗の膨大な資料・史料を収集の末、狩人の伝承を記した『後狩詞記』（1909）や、岩手県の遠野に伝わる説話をまとめた『遠野物語』（1912）から、『海上の道』にいたるまで多くの著作を遺すとともに、民俗学研究・郷土研究を行い民俗学者を育成するなど多大な業績を遺す。

[図書分類] 民族学・人類学｜思考・思想・哲学｜政治・行政
[キーワード] RELIGIOUS・FAITH｜CRITICISM・CRITICAL

[コード] 462430053X

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