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ジオラマ論　「博物館」から「南島」へ 1435-2020

商品説明

[著者] 伊藤俊治
[造本構成] 戸田ツトム
[発行所] リブロポート
[発行年] 1986年　初版
[言語] 日本語　[図版] カラー、モノトーン｜写真
[フォーマット] A5｜ハードカバー　[ボリューム] 286ページ
[サイズ] 217mm × 152mm × 30mm
[構成] 1冊　[付属] カバー
[コンディション] BODY：GOOD ★★★☆☆☆☆　JACKET：GOOD ★★★☆☆☆☆
[商品メモ] 本体縁にスレ・カバーにヤケ・キズあり
[備考] 絶版、メール便不可

商品解説

[コメント] 19世紀ヨーロッパの都市において、産業革命の成果は人間の意識にどのような変化をもたらしたのだろうか？交通機関の発達、ガス灯や電燈の登場、情報伝達範囲の拡大、そして写真という光学装置の登場により、それまで直接体験として得られていた情報は、そのスピードやスケールにより、圧倒的な視覚・映像体験をもたらし、さらには自らの内部体験をも著しく拡大させ、意識や感性に決定的な変革を及ぼした。本書は、『写真都市』、『裸体の森へ』など、刺激的な写真論・映像論を発表してきた美術史家伊藤俊治が、19世紀以降の映像の変革を「ジオラマ」的認識の拡張としてとらえ、新たな視角体験の獲得を丹念に辿りつつ、「イメージ空間」の特質と意味を明らかにした一冊。1987年のサントリー学芸賞受賞作。

[目次・構成・収録内容]
I　ジオラマ都市
　1　変容する景観と意識
　2　ジオラマ・イリュージョン
　3　パノラマ的知覚の浸透
　4　ベルヌ・ナダール・メリエス
　5　パノラミック・ランドスケープ
　6　ジオラマからSFXへ
　7　眼球宇宙のシミュレーション
　8　“二重の夢”のなかへ
II　画像と装置
　a　銀の感受性―ダゲレオタイプという名のロマンティック・マシーン
　b　世界劇場をめぐる“眼の遊民”―ステレオスコープの幻視と詩学
　c　冒険から観光へ―トラベル・フォトグラフィの生成と変容
　d　欲望する室内―「スタジオ」という名の十九世紀空間
　e　手のひらのなかの私―カルテ・デ・ヴィジットの魅惑
　f　パノラマ・トレイン、十九世紀からの眺め
　g　パリをひとつの箱の中へ―ヴィトン、ナダール閉じこめられる都市
　h　浸透する光学的感性―ジオラマ・ワールドへの誘い
　i　夢見る図鑑―印刷革命から写真へ
　j　遊民の夢想の案内図―ショーウインド－の世界
　k　ピトレスク・ファンタジア―絵葉書世界からの信号
　l　眼の偉大な冒険者―地下世界から月世界まで
III　大観光時代
　1　冒険から観光へ
　2　大観光時代
　3　観照の世紀
　4　旅行者と原住民
　5　万国博とセット旅行
　6　交通の画像
　7　パノラマ的視角
　8　パノラマ・ジオラマ・写真
　9　初期装置旅行
　10　ベルヌの世界一周
　11　メタファーとしての博物館
　12　エッフェル塔と自由の女神
　13　室内の夢
　14　シミュレーション・ルネッサンス
　15　ドラマティック・カタストロフィ
　16　垂直のイコン
　17　旅する分身・超観光へ
　付　辺境画像採集旅行家
　　マキシム・デュ・カン
　　フランシス・フリス
　　ビッソン兄弟
　　ジョン・トムソン
　　ティモシー・オサリバン
　　ウィリアム・ヘンリー・ジャクソン
　　アダム・クローク・ヴロマン
　　ウィリアム・マクファーレン・ノットマン
IV　ネクロポリスとしてのジオラマ
V　南島論、バリ、ヌレック・アイランド
　1　「博物館」から「南島」へ
　2　ジオラマの向う側
　3　聖水の科学
　4　攻撃するトポス
　5　ラジャの緑の死
　6　バリニーズ・ヒストリー
　7　熱帯のアトリエ
　8　トランス・ダンス・セオリー
　9　ベイトソンとミード
　10　ミッシング・リング
　11　踊るイルカ
VI　光学装置史
あとがき

[図書分類] 思考・思想・哲学｜美術論・芸術論｜写真論｜映画・映像
[キーワード] IMAGE・IMAGERY｜LANDSCAPE｜MEDIA・MESSAGE｜MODERN（モダニズム）｜VIEW・VISION｜CONSCIOUS・SENCE｜CITY・URBAN｜BODY（身体）｜TECHNOLOGY｜PLEASURE・DESIRE｜HISTORICAL

[コード] 4845702304

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