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零度のエクリチュール　付・記号学の原理

商品説明

[著者] ロラン・バルト　[翻訳] 渡辺淳　沢村昂一
[発行所] みすず書房
[発行年] 1990年　19刷
[言語] 日本語　[フォーマット] 四六｜ハードカバー　[ボリューム] 224ページ
[構成] 1冊　[付属] カバー
[コンディション] BODY：GOOD ★★★☆☆☆☆　JACKET：GOOD ★★★☆☆☆☆
[商品メモ] カバーにヤケあり

商品解説

[コメント] 母語となっている言語で考えざるを得ないように人間の思考は言葉に依存する。言語体（ラング）と文体（ステイル）といった意識的に変えることの難しい「不可視の規則」ではなく、異なる第三の形式的現実として言語芸術の核と見なしたのが「エクリチュール（＝書くこと・書かれたもの）」である。この文章の書き方を意味するエクリチュールの視角から文学史を見直し、古典主義の解体からヌーボー・ロマンに至るまでを分析した本書は、フランスの思想家、批評家のロラン・バルト（Roland Barthes 1915-1980）が最初の成果として発表した論文をまとめたもの。零度のエクリチュールとは、「願望も禁止も命令も判断も、およそ語り手の主観の介入を完全に欠いた“まっしろな”エクリチュールのことで、これこそバルトがその生涯を賭けて追い求めた言語の夢」（文春新書『寝ながら学べる構造主義』内田樹著より）。付載の「記号学の原理」はコトバや音、広告、映画、さらにはモードに至るまであらゆるものを対象とし、言語学の構造主義的成果を敷衍して意味の作用する記号に構造言語学上の成果を敷衍して言語学の大系を設定する大胆なアプローチ。

[目次・構成・収録内容]
まえがき
零度のエクリチュール
序
第一部
　I　エクリチュールとは何か
　II　政治的エクリチュール
　III　小説のエクリチュール
　IV　詩的エクリチュール
第二部
　I　ブルジョワ的エクリチュール
　II　職人芸の文体
　III　エクリチュールと革命
　IV　エクリチュールと沈黙
　V　エクリチュールとコトバ
　IV　言語のユートピア

記号学の原理
序
I　ラングとパロール
　1　言語学では
　　1　ソスュールの場合
　　2　ラング
　　3　パロール
　　4　ラングとパロールの弁証法
　　5　イェルムスレウの場合
　　6　いくつかの問題点
　　7　イディオレクト（個人言語）
　　8　二重構造
　2　記号学的視野から
　　1　ラング、パロールと社会科学
　　2　衣裳の体系
　　3　食品の体系
　　4　自動車の体系と家具の体系
　　5　複合体系
　　6　問題点（I）ー体系の源泉
　　7　問題点（II）ーラングとパロールの関係
II　所記と能記
　1　記号
　　1　記号の分類
　　2　記号言語
　　3　形式と資料
　　4　記号学的記号
　2　所記
　　1　所記の性質
　　2　言語所記の類型
　　3　記号学における所記
　3　能記
　　1　能記の性質
　　2　能記の類別
　4　意味作用
　　1　意味を作る相関関係
　　2　言語学における恣意性と動機性
　　3　記号学における恣意性と動機性
　5　価値
　　1　言語学における価値
　　2　分節
III　統合と体系
　1　ことばの二つの軸
　　1　言語学における統合関係と連合関係
　　2　ヤコブソンにおけるメタフォールとメトミニー
　　3　記号学的観点
　2　統合
　　1　統合とパロール
　　2　不連続性
　　3　代換テクスト
　　4　統合の単位
　　5　結合上の強制
　　6　統合単位の同一性と距離
　3　体系
　　1　類似性と相違性ー差異
　　2　対立
　　3　対立の類型
　　4　記号学における対立
　　5　二進原理
　　6　中和
　　7　逸脱
IV　デノテーションとコノテーション
　1　「入れ子」体系
　2　コノテーション
　3　高次言語
　4　コノテーションと高次言語
結び　記号学の研究方法

訳者あとがき
記号学の原理・参考文献
記号学の原理・索引

[図書分類] 思考・思想・哲学｜批評・文学論・文芸評論｜言語学・記号論
[キーワード] CRITICISM・CRITICAL｜LANGUE・TERM

[コード] 4622004658

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