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商品名

鳥のように獣のように

商品説明

[著者] 中上健次
[装幀] 菊地信義
[発行所] 講談社
[発行年] 1981年　1刷
[言語] 日本語　[フォーマット] 四六｜ハードカバー　[ボリューム] 253ページ
[サイズ] 193mm × 135mm × 21mm
[構成] 1冊　[付属] カバー
[コンディション] BODY：GOOD ★★★☆☆☆☆　JACKET：GOOD ★★★☆☆☆☆
[商品メモ] カバー上部に切れほか、スレ・クスミなど中古感あり
[備考] 版元品切

商品解説

[コメント] 「彼らの歩き方は、その身振り、想像力、表現の仕方などと同じように、いきいきしている。彼らはスポーツはやらないであろうが、身体は実にしなやかである。もし二、三名のジプシーが、身ぶり入りで話しながら一団となって歩いてゆくのを見るとほとんど地面に触らず、空を滑ってゆくようである。マルティン・ブロックの描く彼らジプシーのように我々は二十世紀の都市を歩けるか？　歩けるか？」（裏表紙より）
中上健次が1960年代後半から1970年代にかけて綴った文章をまとめた第一文芸エッセイ集。

[目次・構成・収録内容]
I
◇二十代の履歴書
紀州弁
母系一族
萎びた日向くさい南瓜
処女の秋刀魚
鳳仙花の母
＊
男に結婚の決意などいらない
わが友
　鈴木翁二　柄谷行人　保高みさ子
火宅の雪
土のコード
＊
町よ
　蒲田　善光寺　天王寺
＊
働くことと書くこと
センチメンタリズム
ピクニック・スト
初発の者
アングリー、ハングリー
不思議な場所
作家と肉体

II
◇私の道楽
雪と「獣」
＊
犯罪者永山則夫からの報告
時は流れる……
親爺を殴り殺せ
地図の彼方へ
　肥大した事実
　事実の肯定　悪の自由
　トロツキスト気質
　犯罪はレトリックである

III
◇酒一筋に魅せられて……
いま変身について書くこと─フィリップ・ロス『乳房になった男』
わがノッティンガム─私とシリトー
姉の自由・アナーキー─円地文子『花食い姥』
異国での確認─辻邦生『夏の砦』
“コートームケイ”の小説ー大江健三郎『洪水はわが魂に及び』
＊
読書ノートから
　古井由吉『水』
　金鶴泳『石の道』
　古山高麗雄『蟻の自由』
　佐木隆三『年輪のない木』
　阿部昭『あの夏　あの海』
　柄谷行人『意味という病』
映画ノートから
「告白」と「やさしい日本人」
大島渚「儀式」
アイバン・パサー「生き残るヤツ」
「北国の帝王」
「続激突カージャック」
＊
方位'73
　柔らかい石塊としての己れ
　おどろくほど楽天的な随想
　作家の背後にある「関係」
　書き手の自意識などはない
　事実も明晰である
　なんとまがまがしい音楽か
自同律に不愉快を表明するぼくの自意識
小説の新しさとは何か

後記
初出一覧

[図書分類] 文学全般｜映画・映像｜批評・文学論・文芸評論
[キーワード] BIOGRAPHY｜CRITICISM・CRITICAL

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